たゆブログ/サラリーマンによるブログ

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「安売りしても損しない販売方法」をカンタン解説

商売をしていると「売れないなぁ〜」「利益が出ないなぁ〜」と悩む時は多いはず。

打開策としてセールや値引きを行う場合もありますが、仕入れ原価や製造原価の高騰で利益は上がらず一時的な解決にしかならないケースも多いでしょう。

本記事では「安売りしても損しない」方法をカンタンに解説致します!

 

記事を書いている私なべたゆは企画営業として長年仕事をしており、小売業をしているクライアントに対して日々販売戦略のお手伝いをしております。

現在でも100社近くの小売業クライアントの販売戦略のお手伝いをしております。

 

値引きセール・キャンペーンは効果的とは言えない

よく「売れない時の対策としてセールやキャンペーンをする」という考えがありますが、これは間違い。

今や消費者はインターネットなどを使って最安値を容易に調査することができます。

なので一時的に売り上げが上がるかもしれませんが固定客の確保にはならず、根本的な問題の解決にはなりません。

 

セット販売でお得感を演出する

 1つの商品お得感を出すには値段を下げると言う方法がありますが、前述したように根本的な問題の解決になりません。

そこで対策となるのがセット販売です。

Aという商品とBという商品をセットで購入するとお得になる!というセット販売は大きく分けて2つのメリットがあります。

1つは、売れ行きの悪い商品を売りやすくできる。

売れ行きの悪い商品を売るための対策は、基本的には「価格を下げる」以外方法がありません。

しかし人気の売れ行き商品とセットにする事で、販売点数が増え結果として利益面も改善出来るかと思います。

 

一時的な値引きではなく、全体の価格の見直しをすべき

「一時的な値引き」は商品の価値を下げてしまう可能性があります。

たとえば1個1,000円のモノを900円に値引きした場合、値引き期間を終えて1,000円に戻すと売れ行きは悪くなる可能性が高くなります。これは「900円の価値」が根付いてしまうからです。

「一時的な値引き」をするのではなく、安くして売れ行きを上げたい商品は値引きをする。一方で価格以上の価値を見出せそうな商品は値上げをするなど全体的な価格の見直しをすべきです。

売れ筋商品・売れにくい商品を整理する

前述の「全体的な価格の見直し」の為には売れ筋商品・売れにくい商品を整理する必要があります。

過去の売上個数や在庫回転(売れるまでの日数)などを考えて整理しましょう。

売上個数が多く、在庫回転が早い商品は購入者にとって必要性が高い商品なので少々値上げしても大きな影響は少ないと考えられます。

 

商品点数を見直す

商品点数が多いことは買い物をする側にとっては選択肢が多くなるので嬉しいことです。

しかし商品点数が多くならば必然的に「売れにくい商品」が生まれやすくなります。

出来る限り「売れにくい商品」が生まれない程度の商品点数に調整しましょう。

 

具体例

コンビニ大手のミニストップが「おにぎり100円」へと価格変更しました。

他のコンビニチェーンでも「おにぎり100円」のセールは行なっておりましたが、ミニストップが行なったのはセールではなく、「価格変更」です。

ミニストップでもセールとして100円おにぎりのキャンペーンは行なっておりました。期間中は効果が出るものの全体の売り上げの解決にはなっていませんでした。

そこでミニストップでは全商品を100円へ価格変更を行いました。

価格変更に伴い、ミニストップでは25種類近くあった商品ラインナップを15種類にまで絞りました。

結果、製造効率が改善できたそうです。

一方、販売は価格の分かりやすさと今までの価格との差を感じるお得感で前年同期比2倍!

さらに、おにぎりと一緒に買うことが予想されていたサラダやドリンクの売上も伸びたようです。

 

まとめ

価格面で消費者にアピールすることの出来る「安売り」。取り組み方を工夫することで結果的には全体として売上アップが図れる可能性もあります。

一度現状を棚卸しして、対策を考えてみてはいかがでしょうか?